YouTubeチャンネル「TASKの鉱物棚」のプロフィール

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    20年以上にわたり、世界各地の鉱物・原石を収集している鉱物コレクター。幼少期から鉱物に関心を持ち、宝石学者・近山晶氏や鉱物学者・堀秀道氏の著作に親しみながら鉱物に対する理解を深める。現在は500点を超える鉱物コレクションを保有している。 YouTubeチャンネル「TASKの鉱物棚」を主宰し、鉱物・原石の魅力、ミネラルショーのレポート、鉱物収集文化、宝石・天然石の背景知識などを発信。専門的な内容を一般向けにわかりやすく伝えることを重視し、鉱物や宝石を科学的・文化的・歴史的な背景とともに紹介している。 これまでに『学研の図鑑LIVE 岩石・鉱物・化石 新版』へ鉱物写真7点を提供したほか、同シリーズ公式YouTubeチャンネルとのコラボレーション企画、阪急うめだ本店への映像提供、自身の鉱物コレクションによる個展の開催、鉱物写真集の制作などを行っている。また、ねとらぼなどのウェブメディアから取材を受けるほか、鉱物コレクター交流会の継続的な主催や、ジュエリー・アクセサリーの制作者との対談企画なども行っている。 宝石については、装飾品としての側面だけでなく、その素材となる鉱物・原石の性質や特徴という観点からも捉えている。長年実物を収集・観察してきた鉱物コレクターとしての経験を活かし、鉱物種としての性質や産状、名称の由来、歴史的背景などの側面から、宝石・鉱物・天然石に関する記事監修を行う。

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2026年9月のコメント一覧

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ダイヤ・宝石相場の専門家コメント

先週(9月21日〜27日)の宝石関連では、国内の金とプラチナが異なる動きを見せました。田中貴金属が9時30分に公表する税込の店頭買取価格は、9月24日から25日にかけて、金が1gあたり2万3,866円から2万3,793円へ73円下落。一方、プラチナは9,624円から9,651円へ27円上昇しました。21〜23日は祝日を挟むため、同じ条件で比較できる24日と25日の公表値を見ています。1日だけの値動きなので、これだけで相場の方向性を決めることはできません。ただ、K18のブレスレットや喜平、Pt900・Pt950のリングなど、地金の重量が大きい製品では、石やブランドとは別に素材価格が査定額を構成します。金製品とプラチナ製品で同じ動きを前提にせず、それぞれの地金価格を確認したい局面です。カラーダイヤモンドでは、9月22日に始まったフィリップス香港のオンライン競売に、0.58カラットのファンシーピンクダイヤモンドリングが出品されています。予想価格は6万5,000〜8万5,000香港ドル(約131万〜171万円)。センターストーンはマーキス形で、GIAレポートNo.6511895552により「Fancy Pink」「Natural Colour」と判定されています。なお、リングに使われたすべてのピンクダイヤモンドに同じ裏付けがあるわけではない点には留意が必要です。周囲に留められたピンク色のブリリアントカットダイヤモンドは、天然色かどうか未検査と明記されています。GIAのレポートで天然色と確認されているのは0.58カラットの中心石です。ピンクダイヤモンドを査定する際は、「ピンク」の見た目だけで判断せず、どの石に対して天然色の判定が出ているのかまでレポートと照合する必要があります。

9月第3週(14日〜20日)の貴金属相場は、金・プラチナともに週前半に一旦下落した後、週後半にかけて上昇しました。田中貴金属が各日9時30分に公表した店頭買取価格(税込1gあたり)を見ると、14日に23,370円だった金は、18日には23,883円(+513円/約2.2%増)へ上昇。プラチナも9,499円から9,631円(+132円/約1.4%増)へと値を上げています。両者とも15日に底を打った後、3営業日連続での続伸となりました。地金の比重が大きいジュエリーの査定においては、こうした相場の上昇が買取額を底上げする好材料となります。色石市場のトピックとしては、9月17日に香港で開催されたサザビーズのオークションにて、5.06カラットのルビーリングが1,280万香港ドル(約2億5,000万円 ※買い手手数料込・税別)という高値で落札されました。プラチナと18金をベースに、オーバルカットのルビーをダイヤモンドで取り巻いた豪奢な品ですが、特筆すべきは付属する3つの鑑別機関のレポートすべてが「ミャンマー産」「非加熱」、そして「ピジョンブラッド」の評価を下している点です。一般的にルビーの大半は加熱処理が施されるため、鑑別機関によって非加熱であることが確認されたルビーは極めて希少であり価格に大きなプレミアムが上乗せされる傾向にあります。さらに良質なルビーは、大粒になるほど1カラットあたりの単価が大きく上昇する傾向にあります。今回の落札結果は、「5カラット超えの大粒」「優れた色合い」「産地と非加熱の裏付け」という条件が揃った品が、市場でいかに高く評価されるかを示す貴重な販売実績です。今後、同クラスのミャンマー産ルビー(非加熱・ピジョンブラッド)の査定を行う際、今回のオークション結果は強気の高額提示を後押しする重要な指標となるでしょう。

先週(9月7日〜13日)の宝石関連では、指輪などに使われるプラチナの国内店頭買取価格が週初より下がりました。田中貴金属が公表したプラチナ地金の店頭買取価格(9:30公表値)は、9月7日の1gあたり9,749円から、11日は9,512円へ下落しました。237円、約2.4%の値下がりです。プラチナ投資市場の拡大を目的とする国際組織WPICは9月9日、2026年は世界全体で需要より供給が多くなるとの予測を発表しました。5月の供給不足予想を改めた主因は、投資向けの需要予測の引き下げです。鉱山からの年間供給量は前年並みを見込んでいます。エメラルドについては、採掘会社ジェムフィールズが9月11日、8月24日〜9月10日に実施した、宝石に加工する前の原石の競売結果を公表しました。同社が商用品質に分類するザンビア産の原石が完売し、重さ1カラットあたりの平均販売価格は9.72ドル(約1,500円)。前回の2025年11〜12月の7.46ドル(約1,150円)から約3割上がりましたが、同社は競売ごとに原石のサイズや色、透明度などが異なるため、必ずしも結果を直接比較できないとしています。今回のエメラルド原石の平均販売価格の上昇を、手元の石の査定額にそのまま反映させることはできませんが、プラチナの値下がりは査定額を押し下げる要因になり得ます。査定額に占めるプラチナ部分の比重が大きい製品ほど、その影響を受けやすくなります。

先週(8月31日〜9月6日)の宝石関連では、天然ダイヤモンドの提示価格、合成石の表示規則、国内地金が動きました。9月2日公表の8月RAPIは、0.30カラットが前月比2.0%、0.50カラットが2.5%上昇し、1カラットも15か月ぶりに0.5%上がりました。3カラットは0.4%の低下です。RAPIはGIAグレーディング済みのD〜Hカラー、IF〜VS2ラウンドの業者間提示価格の指数で、成約価格ではありません。9月3日公表のGem Diamonds上半期決算では、レソトのレツェング鉱山産原石の販売量が前年同期比4%減の42,624カラットだった一方、平均販売価格は38%高い1カラット当たり1,395ドル(約21万8,000円)でした。原石の数値のため、研磨済み石のRAPIとは直接比較できません。ロシアでは9月1日、貴金属製ジュエリーに留めた合成ダイヤモンドについて、タグに「合成」の明記を義務付け、「研磨済みダイヤモンド」を意味する呼称やカラット表示を禁じる小売規則が施行されました。日本の制度改正ではありませんが、ロシア流通品は、タグの表示に加えてグレーディングレポートの発行機関・番号で由来を確認するのが安全です。小粒ダイヤモンドが上がり、地金が下がった週でした。同じリングでも石と枠は評価材料が異なるため、分けて見ると値動きの影響が読みやすくなります。